オペラ愛好会ロゴ

Mail: operakai3*jcom.home.ne.jp
上記の*を@に変えてお送りください

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

オペラ愛好会 第236回(関西56回) 例会開催 (2017.3.4)


遠く比良山系の山々はまだ雪を被り、湖面を流れる風はまだ冷たい3月の初旬、びわ湖ホールでは今年から4年がかりで「びわ湖リング」は始まる。今年は「ラインゴールド」。指揮は沼尻竜典、演出はミヒャエル・ハンペ、美術・衣装ヘニング・フォン・ギールケ、管弦楽は京都市交響楽団。

昨年の「さまよえるオランダ人」同様、プロジェクションマッピングを駆使した演出になることは予想された。しかし予想以上に台本に忠実に演出されて「ラインゴールド」を分かりやすく楽しく聞かせてくれた。その反面、舞台上には左右に岩が一つずつあるだけの簡素な舞台であった。あとはすべて舞台後ろと前面の紗幕に映像が投影されて物語が進行していく。プロジェクションマッピングによる映像、例えばラインの乙女たちの水中を泳ぐ様子や大蛇に変身したり、雷を起こしたり、虹の橋を渡ってワルハラ城へ入城するシーンなど楽しく見せてくれました。

けれど終わってみると何か物足りなさが残ります。例えばびわ湖ホールの4面舞台を活用してほしかった。それに豪華な舞台セットと言わないがもう少し大道具なり小道具があってもいいのでは?オペラが終わった後に満足感を持ちたいから。それがオペラというものではないでしょうか。プロジェクションマッピングはいけないとまでは言わないけれど。

終演後は関東から来られたメンバーを交えて前日にリニューアルオープンしたびわ湖大津プリンスホテルの37階のレストランで食事会を持ちました。
今回の「ラインゴールド」の感想や最近のオペラのお話など楽しい時間を過ごしました。もちろんそのお話の中に昨年の12月のゼッタさんの話題も含まれていました。後日ゼッタさんの訃報に接し、その公演を聞き逃したのが残念です。フェスティバルホールで「ランスへの旅」を聴いたのが最後になってしまいました。ここにご冥福をお祈りいたします。  (K)


inserted by FC2 system