オペラ愛好会ロゴ

Mail: operakai3*jcom.home.ne.jp
上記の*を@に変えてお送りください

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

オペラ愛好会 第240回 例会開催 (2017.6.10)


6月10日(土)東銀座歌舞伎座前の「マザーリーフ」というワッフルの美味しい店での東京例会に出席しました。

7日(水)の新国立劇場での「ジークフリート」の切符を娘が手配してくれて偶々上京していましたので、皆様に挨拶したいとの思いで初参加しましたが、会員皆様のオペラに対する情熱とその観劇回数の多さに驚かされました。

クラシック音楽にはバイオリン曲、交響曲、ピアノ曲と順次辿りながらオペラに興味を持つようになって60年以上が経ちますが、観劇回数はやっと50回程度と会員皆様の足下にも及ばないと感じました。

当日は食事の後、東劇でMETライヴビュー「ばらの騎士」鑑賞会と続く事になっておりましたが、私は大阪に帰宅する予定の為、皆様とご一緒出来ませんでした。

後日、大阪に帰ってから難波の映画館で「ばらの騎士」を鑑賞しました。オクタヴィアンのガランチャは容姿が役柄にピッタリで、K・クライバーのフォン・オッターが女性的なのに比べ正に適役だと思いました。
R・フレミングは70回目の侯爵夫人との事で区切りも良いので今回でこの役を最後にすると手慣れたものでしたが、フェリシティ・ロットの優雅さ、貫禄にやや及ばないように感じました。オックス男爵のグロスベックは2014年のウェルザー・メスト指揮の時より役に嵌まっていましたが、クルト・モル程の低音(E音)の響きがないのが少し残念。
ゾフィーのエリン・モーリーは初めて聴きました。かつてからルチア・ポップ、グルベローヴァ、ダムロウ達がゾフィーを卒業して大物歌手になっていったように今後の活躍を見守りたいものです。

旧聞に属しますが、中東での勤務1970年からの5年間を終えての帰途、ウィーンに立ち寄り、1975年5月国立歌劇場で確か日本円にして300円位での立見席で「ばらの騎士」を観劇。プログラムによると、指揮メルツェンドルファ、侯爵夫人レオニー・リザネック、オクタヴィアンはゲットルーデ・ヤーン、オックス男爵リッダーブッシュ、ファニナルはクンツ、ゾフィーはグルベローヴァというメンバーだったのですが、正直ウィーンフィルの音の素晴らしさは印象に残っているのに、歌手は全く記憶にありません。多分、当時の私がR・シュトラウスのオペラに余り知識がなかったせいだと思います。

この10日間程は手持ちのCD4種、LD・DVD6種を見聞き比べをしましたが、K・クライバーの1994年ウィーン国立歌劇場の演奏がベスト。この曲の時代設定がマリア・テレジア在位の18世紀中頃になっているので、初演当時ワルツが入っているのは可笑しいと物議を醸したそうですが、クライバーのリズム感は抜群で指揮姿を含めうっとりさせられます。
1960年カラヤン指揮、シュワルツコップ侯爵夫人の演奏に定評がありますが、私にはシュワルツコップの歌唱に少し古さが感じられました。

METビュー鑑賞がきっかけとなって「ばらの騎士」の音楽を何種類か聴き込むうちに、このオペラの本当の凄さが少し分かったような気がします。これからもこの会報や定例会等で情報を頂けることを楽しみにしております。           (O)


inserted by FC2 system